バラード名曲

バラードの名曲ランキング(洋楽)

バラードの名曲ランキングです。洋楽の歴代ベスト。超有名なラブソング、おすすめの泣ける曲、感動する曲、懐かしい曲、切ない曲。女性歌手と男性歌手の両方です。ロック、ソウル、ピアノ曲など。ユーチューブ(Youtube)の動画付きです。1位はジョン・レノンの「イマジン」です。~MOVE

順位 曲名、アーティスト、発売年、動画 解説、試聴
「イマジン」
(Imagine)

ジョン・レノン
(Imagine)

1971年10月

動画→
ジョン・レノン(1940~1980年)がビートルズ解散直後の1971年に発表した永遠の名作。 ピアノの伴奏による美しい音色と叙情的な旋律。まさにバラードの中のバラードである。 「想像してごらん」と繰り返し呼びかけ、「争いのない世界を作ろう」と訴える。 天国や地獄も国境や宗教もない世界を歌う。 ジョン・レノンの平和への願いを象徴する名曲として歌い継がれている。 まさに時代を超えた1曲。

ビートルズは1970年に解散してレノンはニューヨークに移住、妻で芸術家のオノとともに平和運動家としての活動に本腰を入れ始める。 米国でリリースされ全米チャート3位を記録。米紙ニューヨーク・タイムズが、ベトナム戦争泥沼化の過程を検証した国防総省機密文書、ペンタゴン・ペーパーズを暴露するなど、反戦ムードが頂点に達した年だった。 レノンは「自身の名声を、リスクにさらしながら、政治的な目標に使った最初のスーパースター」(ラリー・カーン著「レノン・リビールド」)となった。 時のニクソン米政権からは反政府の要注意人物とマークされ、米連邦捜査局(FBI)の監視下に置かれた。だが、「政治的なメッセージに、ほんの少しはちみつをふりかけた」というレノンの仕掛けは見事に奏功し、「イマジン」は世界中の若者の心をつかんだ。

当初、作詞作曲はレノンとなっていた。しかし、実際はオノ・ヨーコとの共同作品だった。 オノは戦時下の日本でより良い世界を思い描いた少女時代の体験を、「想像してごらん」の呼びかけで始まる詩にしていた。その詩集をヨーコに贈られたレノンはそこから着想を得たのである。 後に、レノンも生前そのことを公言しており、2017年には正式にヨーコが正式に共作者としてクレジットされるようになった。

レノンがニューヨークの高級自宅アパート、ダコタハウス前で暗殺されたのは1980年。 今もテロや紛争は絶えないが、「想像しなければ、何も生まれない」というメッセージは説得力を持ち続けている。

ローリングストーン誌が2004年に選んだ「史上最も偉大な曲ランキング」で3位に選ばれた。

収録アルバム「イマジン」試聴(Amazon)→
「アンチェインド・メロディ」
(Unchained Melody)

ライチャス・ブラザーズ
(The Righteous Brothers)

1965年7月

動画→

映画「ゴースト」の映像クリップ→
最高にロマンチックなラブソング。 甘く切ないメロディが時代を超えて愛されている。

歌詞は、長い間会えないでいる恋人を想う気持ちを表現している。 冒頭の歌詞「Oh, my love, My darling, I've hungered for your touch, A long, lonely time」(愛する人よ、君のぬくもりが恋しくて仕方がない。僕はずっと独りぼっち)が有名。

オリジナルのバージョンは1955年、 B級映画「アンチェインド」の主題歌として制作された。 作曲はアレックス・ノーズ、 作詞はハイ・ザレット。 この映画は、刑務所にいる囚人が主人公で、 本曲の中で描かれている「愛する人に会えない孤独な男」と人物像が重なる。 映画では、黒人オペラ歌手のトッド・ダンカンが歌い、アカデミー賞の主題歌賞にノミネートされた。 また、 同じ年に著名歌手のレス・バクスターがカバーし、全米1位となる。

それ以降、670以上のアーティストがカバーすることとなる。 その中で最も有名になったのが、ライチャス・ブラザーズによる1965年のバージョンである。 ライチャス・ブラザーズは「ブルー・アイド・ソウル」と呼ばれた白人ソウル音楽を得意とする歌唱デュオ。 原曲のメロディを一部変え、シングルのB面の曲として採用した。全米4位のヒットとなる。 このバージョンがスタンダードとなり、アメリカのレストランなどに置いてあるジュークボックスでお馴染みのナンバーとなった。

さらに、1990年の恋愛映画『ゴースト/ニューヨークの幻』の主題歌として、ライチャス・ブラザーズが歌う本曲が採用される。 映画は大ヒットを記録し、BGMとして効果的に使われた本曲もリバイバルヒットとなった。 とりわけイギリスでは人気が高く、週間チャートはおろか、年間のチャートで1位となった。

なお、ライチャス・ブラザーズはこのほか「ふられた気持(You've Lost That Lovin' Feelin)」という歴史的に有名なバラードも生んだ。

収録アルバムの試聴(ライチャス・ブラザーズのベスト盤、Amazon)→
「好きにならずにいられない」
(Can't Help Falling in Love)

エルビス・プレスリー
(Elvis Presley)

1961年10月

公式動画(音だけ)→

公式ライブ→

歌詞と和訳付きの動画→

UB40のカバー→

トゥエンティ・ワン・パイロッツのカバー→
おさえ切れない愛情を静かに唄うラブソング。 アメリカが生んだ20世紀最大のスター歌手、エルビス・プレスリーの代表的なバラード。 プレスリーが自ら主演するミュージカル映画「ブルー・ハワイ」のサントラとして制作された。

歌詞がとてもシンプルで歌いやすく、覚えやすい。 このため、英語圏以外の国においても、合唱やカラオケの歌として人気がある。

多数のミュージシャンによってカバーされている。 このうち、英国レゲエバンドUB40が1993年に発表したレゲエ調のカバーは世界的に大ヒット。全米1位になった。 また、ロックバンドのトゥエンティ・ワン・パイロッツによる2012年のカバーは、Youtube動画の再生回数が1億を超えた。

収録アルバム「ブルー・ハワイ」の試聴(Amazon)→
「レット・イット・ビー」
(Let It Be)

ビートルズ
(The Beatles)

1970年3月

動画→
ビートルズが活動中に発売された最後のシングル。解散直前にリリースされた。 最後のアルバムのタイトル・ソングでもある。 ポール・マッカートニーが作詞・作曲した。

曲名の「Let it be」は、ポールが14歳のときに死別した母メアリー(Mother Mary)の生前の口癖だったという。 ポールたちが兄弟げんかしたときに「放っておきなさい!」という意味で使っていたとか。 その母メアリーが、 ビートルズの解散危機に悩んでいた当時のポールの夢の中に現れて、 「レット・イット・ビー(なすがままにして、受け入れなさい)」と慰めてくれたという。

ただ、一般的な解釈としては、歌詞の中のMother Maryとはキリスト教の聖母マリアであり、絶望の淵に立つ人を救わんとする言葉だと受け止められている。 曲も宗教(ゴルペル)的なサウンドとなっている。 実際、つらい逆境のときに力を与えてくれる曲であり、メロディ、歌声、演奏などすべての面で傑作とされる。

収録アルバム「レット・イット・ビー」の試聴(Amazon)→
「明日に架ける橋」
(Bridge Over Troubled Water)

サイモン&ガーファンクル
(Simon and Garfunkel)

1970年1月

音だけ→

公式ライブ動画→

アレサ・フランクリンのカバー→

プレスリーのカバー→

ロンドン高層住宅火災チャリティー(2017年)→

布施明のカバー→
米国の男性デュオ、サイモン&ガーファンクルによる歴史的名盤の誉れ高い曲。 叙情的なメロディーに乗って、「寂しさや悲しさのなかにあっても、希望を捨てないでいよう」と歌う。 辛いときに傷をいやしてくれる歌であり、また、みんなで歌うことで気持ちがひとつになれる曲。 例えば、2011年9月のニューヨーク同時テロの後の各地の追悼イベントでよく合唱された。

ポール・サイモンが作曲・作詞を手掛けた。ゴスペルの影響を受けている。 同名のアルバムに収録された。 全米で6週連続で1位となり、1970年の年間チャートでも1位に輝いた。 グラミー賞では、最優秀レコード賞と楽曲賞をダブルで受賞した。

多数のアーティストによってカバーされ、 このうちアレサ・フランクリンの1971年の曲は全米6位のヒットになった。 エルヴィス・プレスリーもこの曲をすぐに気に入り、早くも1970年のアルバムでカバーした。 このほか、日本でも多くの歌手がカバーをしてきた。

なお、本曲を収録したアルバム『明日に架ける橋』も大ヒット。 2人の美しいハーモニーや物語性豊かな歌詞が高く評価され、グラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞した。 本曲のほかに、南米の音楽を取り上げた「コンドルは飛んで行く」や「ボクサー」などが収録されている。

収録アルバムの試聴(Amazon)→
「オールウェイズ・ラヴ・ユー」
(I Will Always Love You)

ホイットニー・ヒューストン
(Whitney Houston)

1992年11月

動画(ライブ)→

動画(原曲)→
2000万以上のセールスを記録。 世界史上、最も売れたラブバラードとなっている。 日本でも、洋楽としては異例の180万枚を売り上げた。 女性アーティストの曲としても史上1位の売上枚数を誇っている。 「And I(エンド・ア~イアー)」で始まるサビの部分を多くの人が熱唱したり、口ずさんだ。

1980年代後半から歌手として絶大な人気を誇っていたホイットニー・ヒューストンが、 自ら主演した映画「ボディガード」の主題歌として歌った。 映画とともに世界的な大ヒットを記録した。

もともとは著名カントリー歌手ドリー・パートンの曲で、 1973年にカントリーチャートでヒットした。 それをホイットニーが持ち前のソウルフルな歌いっぷりで蘇らせた。

試聴(Amazon)→
「天国への階段」
(Stairway to Heaven)

レッド・ツェッペリン
(Led Zeppelin)

1971年11月

動画→

ハートによるカバー(2012年)→
ロック・バラードの不朽の名作。クラシック音楽の愛好家までを魅了する傑作として評価されている。 ハードロックやヘビーメタルのバンドが手掛ける「パワー・バラード」の頂点ともいえる作品でもある。

史上最高のハードロック・バンドと評価されるツェッペリンが、最高傑作アルバム『レッド・ツェッペリン4』に収録。 シングルカットはされなかったが、超有名な曲になった。 作詞・作曲はギタリストのジミー・ペイジと、ボーカルのロバート・プラントの共作。

ギターと笛(レコーダー)の音が重なる静かなイントロから、聴き手を深い感情へと引き込む。 終盤はオーケストラのように壮大でドラマチックな音の展開になる。

歌詞は難解で、いろいろな解釈がなされている。 音楽評論家の渋谷陽一は著書「ロック・ベストアルバム・セレクション」の中で、「何故、自分が歌を歌いギターを弾くかを切々と歌ったものである」「ロックというのは一つの確信であり、一つの妄想に対する思いこみである事を歌っている」と解説している。

収録アルバム「レッド・ツェッペリン4」の試聴(Amazon)→
「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」
(My Heart Will Go On)

セリーヌ・ディオン
(Celine Dion)

1997年12月

動画(MV)→

動画(映画「タイタニック」のシーン集)→

動画(ライブ)→
1800万枚。 20世紀で最も売れた映画「タイタニック」の主題歌。 究極の純愛バラードとして、世界中の人たちの心をつかんだ。 1990年代の音楽シーンを席けんしたセリーヌ・ディオンの絶頂期を象徴する歌でもある。
映画の雰囲気や情景にぴったりマッチしており、 壮大な恋愛物語のドラマチックな終末を盛り上げる。 サントラ史に残る名作としても高く評価されている。 イントロなどで使われる笛(アイルランドの民族楽器)が哀愁を誘う。 日本でも映画とともに大ヒットし、 グラミー賞の最優秀レコード賞と楽曲賞をダブルで受賞した。 アカデミー賞の歌曲賞も受賞。

収録アルバムの試聴(Amazon)→
「見つめていたい」
(Every Breath You Take)

ポリス
(The Police)

1983年5月

動画→
「君が呼吸するたびに見つめているよ」という一途な思いをこめたラブソング。 イギリスのロックバンド、ポリスの代表作。

ポリスのリーダーである天才スティングが作詞・作曲した。 スティングは「愛する人の自由を奪い、縛り付ける歌だ」と解説し、 後にストーカー的な歌として解釈されるようになった。 しかし、メロディはロマンチックであり、狂気的な押しの強さは感じられない。

マイケル・ジャクソンの傑作アルバム「スリラー」が世界を席巻するさなか、 全米で8週連続1位を記録。 グラミー賞では、マイケル・ジャクソンがほぼ独占するなかで、 最優秀楽曲賞を受賞した。

収録アルバム「シンクロニシティー」の試聴(Amazon)→
10 「愛のかげり」
(Total Eclipse of the Heart)

ボニー・タイラー
(Bonnie Tyler)

1983年

動画→
イギリス出身の女性歌手ボニー・タイラーの代表作。 世界で600万枚以上売れた。 1980年代を代表するラヴバラードの一つ。

曲名の「Total Eclipse of the Heart」とは「心の皆既月食」という意味。 ある人を愛しすぎたために、今は太陽と月が重なったときのような闇の中にさまよっている、という歌詞になっている。 恋を失ったときの深い傷心を、かすれ気味の声で見事に歌い上げた。

作曲・作詞はアメリカの著名な音楽家ジム・スタインマン。 スタインマンはこのほか、エア・サプライの「渚の誓い」や、日本で大ヒットした映画「ストリート・オブ・ファイヤー」の主題歌「今夜は青春(Tonight is What It Means To Be Young)」などを作曲したことでも知られる。

ボニー・タイラーの5枚目のアルバムに収録された。

収録アルバムの試聴(Amazon)→
11 「スタンド・バイ・ミー」
(Stand by Me)

ベン・E・キング
(Ben E. King)

1961年4月

動画(音のみ)→

動画(歌詞)→

ジョン・レノンのカバー→
色あせない名バラード。 ベン・E・キングが他の作曲家らと共同で作詞・作曲した。 曲名の「Stand by Me」は、1ゴルぺス調の讃美歌の歌詞から来ているという(讃美歌の動画→)。 全米4位になった。

曲の発売から25年後に、 リバー・フェニックス主演の青春映画「スタンド・バイ・ミー」の主題歌として採用された。 映画の題名もこの曲から来ている。 映画は世界で賞賛され、この曲もリバイバル・ヒット。 全米9位、全英1位になった。

多数のミュージシャンにカバーされており、 ジョン・レノンのバージョンなどが有名。

試聴(Amazon)→
12 「ユア・ソング」
(Your Song)

エルトン・ジョン
(Elton John)

1971年1月

公式MV→

生演奏(1971年)→
エルトンの最初のヒット曲。 膨大なレパートリーの中で最も有名な曲でもある。 素朴な恋の歌。究極のラブソングとして、世界中で愛されている。 相手に愛情を伝えるためにこの曲を歌う人も多い。

エルトンの優しくかげりのある歌声が秀逸。 落ち着いたメロディがクラシック調のピアノで奏でられ、 チェロなどの管楽器の静かな音と重なる。 純愛を繊細なタッチで表現したバーニー・トーピンの歌詞も、涙を誘う。 まさに不朽の名作。

まだ知名度が低く、売れていなかった時代に制作された。 2枚目のアルバム『Elton John(邦題・僕の歌は君の歌)』の冒頭を飾っている。 シングル「Take Me to the Pilot(パイロットにつれていって)」のB面としてリリースされたが、 アメリカのDJたちがB面の方を気に入ったことから、すぐにA面に差し替えられた。 米ビルボードで8位まで上昇。 米国での人気につられる形で、母国イギリスでもトップ10入りを果たした。

この曲のヒットを受けて、 アルバムも全米4位のヒットとなった。 天才的なシンガー・ソング・ライターの登場にアメリカの音楽業界は衝撃を受け、 グラミー賞の最優秀アルバム賞と新人賞にもノミネートされた。

収録アルバム「Elton John(邦題・僕の歌は君の歌)」の試聴(Amazon)→
13 「男が女を愛する時」
(When a man loves a woman)

パーシー・スレッジ
(Percy Tyrone Sledge)

1966年3月

動画→

動画(マイケル・ボルトンのカバー)→
黒人ソウル歌手パーシー・スレッジのデビュー曲。 全米1位。 男が女に惚れてしまうと、 何が起ころうともお構いなしになる、という話。

ドラマチックな曲であることから、 様々な恋愛映画に使われた。 1994年には、同じ題名の映画が製作され、主題歌として使用された。 映画では、当時人気が絶頂だったメグ・ライアン、アンディ・ガルシアらが出演した。 また日本でも多数のCMに使用された。西城秀樹や世良公則がカバーした。

スレッジ本人が自分の失恋について書いた曲を元に、 デビュー前に在席していたグループの同僚がアレンジし、 完成させたという。

1991年にはマイケル・ボルトンがカバーし、再び全米1位となった。

試聴(Amazon)→
14 「イエスタデイ」
(Yesterday)

ビートルズ
(The Beatles)

1965年

公式動画(音のみ)

公式動画(ライブ)
「普遍的」という言葉がぴったりなバラードの傑作。 耳にやさしいメロディと、淋しい歌詞が感動を呼ぶ。 世界で最もカバーされた曲としてギネスが認めている。

ポール・マッカートニーが単独で書いた。 メロディ、楽器演奏、アレンジ、歌唱などすべてが完璧な楽曲として称賛されている。 「彼女は理由も言わずいなくなってしまった」という歌詞だが、 ポールが14歳の時に亡くなった母をしのぶ歌だという。

ローリング・ストーン誌が選んだ「史上最高の500曲」で13位。 1977年の米グラミー賞の最優秀レコード賞にもノミネートされた。

試聴(Amazon)→
15 「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」
(Bring It On Home to Me)

サム・クック
(Sam Cooke)

1962年5月

動画→


試聴(Amazon)→
16 「青い影」
(A Whiter Shade Of Pale)

プロコル・ハルム
(Procol Harum)

1967年5月

動画→
荘重なオルガンの響きに彩られた「青い影」は、多くの人が曲名は知らなくとも一度は耳にしているだろう。まさにロック史に残る名曲だ。英国のプロコル・ハルムが1967年に出したデビュー曲で、バンドの評価を決定づけた。

 実は同年に出た彼らの初アルバムに、「青い影」は収録されていなかった。その後の再発売盤や各国盤では、ほぼ冒頭に収録されるようになり、日本ではアルバムの表題にもなった。

 しかし、2012年11月にビクターから発売された紙ジャケット盤では、当初の構成を尊重し、「征服者」で幕を開ける。キーボードを軸にクラシックの影響を感じさせる曲と、ギターを前面に出したブルースロック風の曲を巧みに配し、バンドの個性を打ち出している。なお、「青い影」はボーナス音源の一つとして、初アルバム収録曲の後に収められている。

生前のジョン・レノンも、この曲をお気に入りのひとつとして挙げており「人生でベスト3に入る曲」と語り、発表当時の1967年には「今の音楽業界で、この曲以外は聴く価値がない」と発言していた。

日本のポピュラー・ミュージシャンにも影響を与え、松任谷由実はこの曲をきっかけに音楽を自作するようになる。山下達郎も当時ラジオでこの曲を聴き、すぐにレコードを購入し、その日のうちに100回は聴いたという。 イギリスのBBCラジオ2が2009年に発表した「過去75年UKで最もプレイされた曲トップ10」では第1位に選ばれている。

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17 「ティアーズ・イン・ヘブン」
(Tears in Heaven)

エリック・クラプトン
(Eric Clapton)

1992年1月

動画→
伝説のギタリスト、クラプトンが事故で亡くした息子への思いをづづった曲。 「天国で会ったら、僕の名前をおぼえているだろうか」「僕も強く生きなきゃ。まだ天国にいくわけにはいかないんだ」と唄う。 かけがえのない人を失った時の喪失感を乗り越えようとする姿が感動を呼ぶ。

事故が起きたのは1991年。 4歳の息子コナー君は、滞在先のニューヨークのマンションの53階の窓のすき間から誤って転落してしまった。

長年のアルコール中毒と薬物中毒に悩んでいたクラプトンにとって、 コナー君は人生を立ち直らせるための希望だった。 最愛の息子を失い、自らの命の意義も見失いかけたとき、 このメロディと歌詞が浮かんできたという。

この曲は世界中で大絶賛され、 グラミー賞を獲得。 クラプトンは名作を次々と生み出し、1990年代にキャリアの新たな黄金期を迎える。 そして、家族との交流をより重視し、アルコールに依存しないバランスのとれた生活へとシフトすることになる。(戸川利郎)

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18 「オンリー・ユー」
(Only You (And You Alone))

プラターズ
(The Platters)

1955年5月

動画→
恋愛ソングの古典であり、定番。 プラターズの名曲バラードといえば、 このほかにも「Smoke Gets In Your Eyes」などがある。

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19 「この素晴らしき世界」
(What a Wonderful World)

ルイ・アームストロング
(Louis Armstrong)

1967年9月

動画→
ルイ・アームストロングの代表曲。 アームストロングはジャズ・ミュージシャンである。 20世紀の前半から後半まで活躍し、「サッチモ」の愛称で世界に親しまれた。

オーケストラを伴奏に、渋みの効いた独特の歌唱が、心に染みる。時はベトナム戦争真っ最中。サッチモは、ありふれた樹木、草原、青空や白い雲、虹、道行く人々を見て、世界は素晴らしいと歌う。「赤ん坊が泣いている/僕はその成長を見守っている/あの子らは学ぶのだろう/僕よりもずっと多くのことを/そしてひとり思う/何て素晴らしい世界なんだと」。

わずか二分十六秒の曲は、ベトナム戦争反対というメッセージを超える人間への愛と寛容だ。 世界中の愛唱歌として歌い継がれている。

本曲は最初、母国アメリカでなくイギリスで大ヒット。 全英1位になった。 1987年のアメリカ映画「グッド・モーニング・ベトナム」で使われたことで、 米国でもリバイバル・ヒットした。 映画では、この曲のメッセージとパワーが賛美されている。

ルイ・アームストロングの名声は日本でも、ジャズを超え、広く音楽ファンに浸透しているが、 この曲の影響が大きい。 日本のCMにもよく使われてきた。洋楽カラオケの定番。

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20 「パープル・レイン」
(Purple Rain)

プリンス
(Prince)

1984年9月

動画→
21 「アイル・ビー・ゼア」
(I'll Be There)

ジャクソン5
(Jackson 5)

1970年8月

動画→
22 「マイ・ウェイ」
(My Way)

フランク・シナトラ
(Frank Sinatra)

1969年

動画→
アメリカやイギリスなどでお葬式にときによく演奏される曲である。 日本語の著名作詞家たちが日本語の歌詞をつけており、日本ではよく卒業式で歌われる。 エルヴィス・プレスリーはじめ多くの歌手がカバーした。カバーされた回数は、ビートルズの「イエスタデイに次いで史上2位。

ニュージャージー州の貧しいイタリア系移民の家庭に育ったシナトラは1940年代にアイドル歌手として爆発的な人気を集め、さらにはハリウッド映画のスターにもなった。アメリカン・ドリームの具現者となった。 一時引退していた芸能界に復帰したときにひっさげたのが、この曲「マイ・ウェイ」。妥協を嫌い、「自分の好きなようにやる」というシナトラ一流の演出ともいえた。(前川原悠子)

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23 「ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー(愛の哀しみ)」
(Nothing Compares 2U)

シネイド・オコナー
(Sinéad O'Connor)

1990年1月

動画→
23 「ミス・ア・シング」
(I Don't Want to Miss a Thing)

エアロスミス
(Aerosmith)

1998年9月

動画→
映画『アルマゲドン』のサントラ。 アメリカなど多くの国で1位を達成。 エアロスミスの長いキャリアの中で最大のヒット曲となった。 この曲のイメージに後押しされる形で映画も成功。とくに日本で「感動もの」「泣ける映画」として話題作となり、135億円の興行収入を獲得した。

作詞・作曲は、ハリウッド映画用の名曲を多数手がけてきたダイアン・ウォーレン。(中津孝吉)

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24 「パーフェクト」
(Perfect)

エド・シーラン
(Ed Sheeran)

2017年9月

動画→
アメリカ、イギリスはじめ世界18か国で1位となった。 自分の恋人に捧げた甘いラブバラード。 恋人は高校の同級生で、この曲がヒットしていた2018年に婚約した。
友人の歌手ジェームス・ブラントの家で、早朝にラッパーFutureの曲を聴いていたときに思い浮かび、その日のうちにスタジオに入って制作したという。 大ヒットを受けて、11月にはビヨンセとのデュエット版をリリース。こちらも米国などでナンバー1になった。 さらに、12月には、イタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリとのデュエットを発表した。

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25 「オール・アウト・オブ・ラヴ」
(All Out Of Love)

エア・サプライ
Air Supply)

1980年2月

動画→
26 「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」
(The Best That You Can Do (Arthur's Theme))

クリストファー・クロス
(Christopher Cross)

1981年8月

動画→
27 「エンドレス・ラブ」
(Endless Love)

ライオネル・リッチーとダイアナ・ロス
(Lionel Richie&Diana Ross)

1981年8月

動画→


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28 「ふられた気持」
(You've Lost That Lovin' Feelin')

ライチャス・ブラザーズ
(The Righteous Brothers)

1964年11月

動画→
世界の人たちの胸を熱くするバラード。万人の愛唱歌。

1960年代の2人組歌手ライチャス・ブラザーズの代表曲の一つ。 ソウルフルな歌声が印象的だ。 「アンチェインド・メロディー」とともに、愛され続けている。 「20世紀にアメリカのラジオで最も放送された曲」として、米国の著作権団体(BMI)に認定された。

サビの「You've lost that loving feeling, oh that loving feeling(あなたは愛する気持ちを失ってしまった)」は、たいへん有名。 一度耳にしたら放れない。 アメリカのカラオケや酒場でもよく合唱される。 俳優トム・クルーズも映画「トップガン」で女性を口説くときに歌った。

作曲は、米国有数のヒット・メーカーとして知られるバリー・マン。1960年代、1970年代を通じてヒット曲を量産。彼が書いた楽曲の売上総数は一億枚ともいわれる。本曲のほか、同じくライチャス・ブラザーズの「ソウル&インスピレーション」、ドリフターズの「オン・ブロードウェイ」、ロネッツの「ウォーキング・イン・ザ・レイン」、ダン・ヒルの「ふれあい」などなど、数えあげたらきりがない。

1960年代、シングルは3分までとされていた。ラジオで3分以上の曲は流してもらえなかったためだ。本曲のプロデューサーのフィル・スペクターは、3分46秒の本曲の長さを3分5秒と表記してラジオ局を欺いた。これが成功し、1965年2月、全米1位を獲得した。

試聴(Amazon)→
29 「素直になれなくて」
(Hard To Say I'm Sorry)

シカゴ
(Chicago)

1982年5月

動画→
30 「エンド・オブ・ザ・ワールド」
(The End Of The World)

スキータ・デイヴィス
(Skeeter Davis)

1962年10月

動画→
31 「ナチュラル・ウーマン」
(You Make Me Feel Like A Natural Woman)

アレサ・フランクリン
(Aretha Franklin)

1967年9月

動画→
「ソウルの女王」として君臨した女性歌手アレサ・フランクリンの代表曲。キャロル・キングが作曲し、アレサに提供した。

ロックの殿堂入りしたのも、女性では彼女が初めてだった。父親が著名な牧師だったせいもあり、教会で幼いころから歌い始め、十代で世に出る。が、しばらくは持ち味をだせず、真価を発揮するのは、アトランティック・レコードに移籍してからだった。

それからは、すさまじい活躍をみせる。1967年から1974年まで8年連続、グラミー賞の最優秀R&B女性歌手に輝く偉業を成した。本曲も、オーティス・レディングの「リスペクト」も、彼女が歌えば、誰が書いた曲であろうと彼女の歌になった。男女の激しい恋愛を歌った曲でも、彼女の唇からこぼれる時、それは深く大きな、人間そのものの愛や祈りを託す歌になった。
32 「(エヴリシング・アイ・ドゥ)アイ・ドゥ・イット・フォー・ユー」
((Everything I Do) I Do It for You)

ブライアン・アダムス
(Bryan Adams)

1991年6月

動画→
世界で1500万枚売れた。 ケビン・コスナー主演の映画「ロビン・フッド」の主題歌。 超スウィートな純愛バラード。 「君のために死ねる(I'd die for you)」など、命にかけて愛を誓っている。 ブライアン・アダムスの爽やかで誠実そうな好青年的イメージとあいまって、 当時の女性たちから絶大な支持を得た。

世界の16か国以上で1位に輝いた。 イギリスでは16週連続1位という新記録をつくった。 全米では7週連続1位となり、1991年の年間チャートでも1位を獲得した。

試聴(Amazon)→
33 「父と子」
(Father and Son)

キャット・スティーヴンス
(Cat Stevens)

1970年

動画→
34 「オール・オブ・ミー」
(All of Me)

ジョン・レジェンド
(John Legend)

2013年8月

動画→
35 「ワン」
(One)

U2
(ユーツー)

1992年2月

動画→